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6月24日 Wed 「排水孔だってある。」 ビガーくんが繭づくりをはじめています。 一匹めは週末に完成、二匹めはゆうべからつくりはじめ、今は形ができつつありますがまだ中が透けている状態です。 4〜5日前から食べる量も減ってゆき、移動せずじっとしてることが多くなっていたので、気にはしていましたが、 今から思えばそれがサインだったんです。 繭づくりをはじめた子をジロジロ観察してると、なんだか身体がちぢんでるような‥。ぜったい短くなってる。 はじめは気のせいかと思ったけれど、二匹めの子も間違いなくちぢんでいたし。 成長のためにちぢむなんて。 卵、芋虫、サナギ、成虫、生きてる間にこれだけ姿が変わってしまうなんて、昆虫の変態ってほんとすごすぎる。 あんな小さな身体から糸を大量に吐き出すのも不思議でしょがない。 繭は葉っぱと枝をうまく利用してぶらんとぶら下がっています。 繭が完成してからも、時々「チーッ!」と鳴いています。鳴くたびに繭もぶるんと揺れる。 こっちはナニゴト?と驚く。大変化のさなかの雄叫びか‥? ウスタビガの繭はかたちがとってもユニーク。上の凹んだところは脱出しやすい?ように孔があいてあります。 最初は顔が出るくらいの孔だったが、翌日フタがされてわずかなスキマのみ確認できます。 そして、驚いたことに、下にも孔が! 雨水を抜くための排水孔なんだって。 そりゃあ上に孔があったら雨水がはいってきてせっかくのシェルターが水浸し、窒息しちゃうもんね。 ほんとうに、なんて賢い!と驚くばかりです。 これが排水孔。 |
6月22日 Mon 「梅雨のきのこ狩り。」 きのこの最盛期はやはり秋ですが、梅雨時期もたくさんきのこが見つかるそうです。 6月の曇り空、きのこ観察会に参加してきました。 空梅雨が続いていた東三河。乾ききった大地じゃ菌糸はなかなか成長できない。 でも、ちょっとくらいは見つかるよね。と期待をふくらませ。 場所は西尾にある平原の滝。 地元の人にしか知られていなさそうな、隠れ癒しスポットとでもいいましょうか。 きのこ探しにはなかなかの穴場かもしれません。 水辺は、雨が少ない時期でも見つけやすいきのこスポットですもんね。 はじめは薄暗くてなかなか目がなれなかったけど、だんだんと小さなきのこたちと目が合うようになる。 今回も三脚を持たず(無謀)の撮影だったので、かなりキビシカッタ。息止めまくりで酸欠‥。 ヒイロタケ(と思われる)、右はホコリタケ。 チャワンタケの仲間、右はオオホウライタケ。 先生が別のところから採集し持ってきてくれたキヌガサタケ。左が幼菌、右が溶けちゃった姿。 美しいレースのスカート、いつか見てみたいなあ。 左がわたしが採集したきのこたち。まだまだ修行が足りんです。 先生に見てもらうと、名前がわからないというのもいくつか。きのこは研究がなかなか進んでいない分野で(きのこはすぐ溶けちゃうので)全部の1/3程度しか名前がつけられていないそうです。逆にいえば2/3が名無しのきのこなのです。 右の朽ち木に発生しているのはダイダイガサ。ちっちゃくて可愛い。 その名も、カンゾウタケ。 この赤くて(これは少し色褪せているが)血がしたたりそうな肉々しいさまを日本人は肝臓にたとえ、フランス人は牛タンにたとえるんだとか。 たしかに、ナイフでカットした断面図を見れば、もう肉(もしくは臓物)にしか見えない。 カンゾウタケは食用で、生食、もしくはバター炒めなどにしても美味しいのだそう。 持ち帰るまでにかなり時間がかかるので、食べるのは今回はやめておきましたが、いつかチャレンジしたい。 こっちも旨そう。メダマヤキタケと名付けたい。 森のハンバーガーに続く、美味しそうなきのこ。 ほんとうの名前は、マンネンタケ。(漢方では霊芝と呼ばれオナジミ) まだ若いのでこんな色をしていますが、成長していくと茶褐色に変わってゆきます。 サルノコシカケとか多孔菌の仲間ってかたくてツヤツヤしてて渋いものが多いと思ってたけど、若い子はまたずいぶん違うんだなあ。ほんと奥深いです。 全部メモらなかったけれど、ノウタケ、ヒトクチタケ、オオゴムタケ、ノボリリュウタケ、ベニタケ、イグチの仲間など、予想以上にたくさんのきのこが勢揃い。 きのこ観察会って、ほんと面白い。黙々と任務を遂行する集団。収穫の喜び。未知との出逢い。静かな語らい。 きのこ先生が楽しそうに話してくださる、毒キノコと知ってて食べたらやっぱりひどい目にあったきのこ仲間の話など。 今年はまた場所を変えていろんなところできのこウォッチングするぞ! |
6月14日 Sun 「親指棚。」 |
6月14日 Sun 「網。」 つるを這わせる網はこんな感じで取り付けています。 正方形がいっぱい並んでいるマスメがいいです。 (編み物図案のマスメ、標本箱のマスメ、方眼ノートも好きだし‥マスメ好きだなあと最近つくづく思う) 竹の棒は物干し竿と竿受けに固定、地面のほうもしっかり支柱として役立ってます。 しかし、肝心のゴーヤくんが日当たり悪しで伸び悩んでおります。 このままじゃ、スキマ風ぴゅうぴゅうのへっぽこカーテンになりそうなので、 追加で2つ苗を買ってきて、今度は日当たりのいいところに鉢植えにして置くことに。 さて、うまくいくでしょうか。 |
6月12日 Fri 「朝市。」 「豊橋有機農業の会」主催の朝市へいってきました。 マクロビオティック教室の先生が出店されているとのことで、前から行かねば!と思っていた朝市です。 豊橋は毎日場所を変えながらいろんな地区で朝市が開催されている、農業がとっても盛んな街。 (大阪の鶴橋にコリアンフードを食べにいった時も、月島にもんじゃを食べにいった時も、店の外に積まれてあった段ボールは豊橋産のキャベツや白菜だった) ちょっと頑張って早起きしてでかければ、朝採れ野菜がいつでも手にはいる。 なんてゼイタクなことでしょう。 しかも、ここの朝市は有機農法でつくっている農家さんたちによるもの。 手間ひまかけてつくられた有機野菜って、とにかく味が濃厚。 農薬の心配もないので、ふだんは捨てちゃうような葉っぱまで全部食べられるのが嬉しい。 それになにより、スーパーではなかなか見れないかっこうの野菜たちがいろいろ見られて面白かった。 (今日はフダンソウ(不断草)というイタリアではよく食べられているという青菜を購入) そして、会場では晒柿さんにも久しぶりにバッタリ御会いできて、束の間のおしゃべり。 やっぱり早起きはいいことがある! ■ 豊橋有機農業の会 朝市 ■ 毎週金曜日8時30分〜10時30分 ■ 場所は岩瀬植物園(豊橋市平川本町1丁目12-2)の駐車場 ちっちゃくてかわいい間引き人参は葉っぱごとゴマ和えに。フダンソウはにんにく炒め煮に。 |
6月11日 Thu 「9月にむけて。」 9月に、恵文社一乗寺店のミニギャラリーで個展をさせていただくことになりました。 今年はお盆も休まずがんばるぞ。 ちらほらお問い合わせいただいていた王冠の針山ですが、9月の個展にあわせて会場とネットでの販売を予定しています。 mitten+acorn も毛糸は変わりますが、またつくる予定です。 他にも、いろいろ面白いものを考えています。 時間が少ないので、ほんと緊張の日々です。 引っ越しでまる一ヶ月ストップしていたので、これから集中してがんばります。 |
6月11日 Thu 「アップでみたら。」 ビガーくんの脚毛。(それとも手毛?) むにむにしたかわいい脚だなーと思っていたけど、アップでみたらもっとかわいかった。 たまに、意味もなく?「チーッ」って鳴いているのはなぜだろう。 覗いてみても、縄張り争いするでもなく、ただひとりで身体くねらせていたり。 もしや寝言? ビガ−くんたちは3匹とも元気もりもりで日々身体を大きくしていますが、 悲しいことに、ヤマちゃんたちは3匹とも死んでしまいました。 ナーバスな子たちと聞いてたけど、こんなにはやく死んじゃうなんて。 茶色いマスクの子がヤマちゃんです。 |
6月5日 Fri 「リスブック。」 頼まれていた豆本(リスサイズなので、リスブック)が完成。 1ミリ単位の差が大きくでてしまう本で、何冊もアウトが出てしまったけれど、できあがってみればやはり嬉しい。 こんな小さな本がずらーっと並ぶ展示も面白いだろうなあ。 これはおととしの個展の時につくったもので、友人のお母さんがすごく気に入ってくれていた本。 またお友達用にプレゼントしたいとのことで今回で2度目のご注文でした。 わたしは昔からビジュアルブックが大好きなので、自分でつくるんだったらなるべく文字は最小限っていうのが好みなんです。 なので、こういう本を喜んでもらえるとほんと嬉しいんです。 * 夕べ、ビガーくん(ウスタビガ)がヤマちゃん(ヤママユガ)に軽くかじられ「チーッ」って鳴いた。 空耳じゃない。幼虫が鳴くなんて‥すんごいびっくりした。 図鑑に、メンガタスズメ(『羊たちの沈黙』に登場する背中にドクロマークがはいったスズメガ)は天敵に襲われた際にキーと甲高い声で鳴くとあって、うっそーと思っていたが、ビガーくんも鳴くとは‥! しかも、相手は自分の身体半分にも満たない小さいヤマちゃん。 (今度から泣き虫ビガーくんって呼ばなくっちゃ) ふだんはあまり移動せず、しずかに平和に暮らしているひとたちですが、昨日目撃した現場は、ケンカというよりたまたま移動の際相手が邪魔だったのでちょっとかんでみましたって感じだった。 しかし、あの「チーッ」。また聞きたくなる‥。 |
6月3日 Tue 「幼虫飼育はじめました。」 なんだか「冷やし中華はじめました」みたいなタイトルです。 ウスタビガとヤママユガの幼虫飼育をはじめました。 どちらも、クヌギやクリ(ブナ科)、サクラ(バラ科)などの葉を食草とするようです。 新鮮な葉っぱで育てさえすれば、飼育はそれほど難しいものではないみたい。 (ウスタビガは手がかからないらしいけれど、ヤママユガはどうなんだろう?今のところ育てやすさの違いはよくわからない) 餌は鮮度が命、となるとご近所で調達するのがいちばん。 公園を偵察しに行ったら、ブナ科の樹はマテバシイしかなくって、しかもどれも巨木で枝ごと葉をいただくのはちょっと無理っぽかった。 ので、わりと手に入りやすかったサクラの葉っぱを常食させることに。 みずみずしい葉っぱはやはり美味しいみたい。食っちゃ寝を繰り返しています。 糞が落ちるので普段は新聞紙をしいて、フタなしの箱にいれています。 たまに落下して迷子になる子もいるので。 こちらが、ウスタビガの幼虫です。(後ろ足ぴったり) うぷぷぷ。 |
6月1日 Mon 「あがたの森。」 週末はクラフトフェアまつもとに行ってきました。ずいぶん久しぶりのような気がします。 年々、入場者数も増えているようで、会場付近は開始時刻前からすでにぞろぞろと人だかりが。 全国いろんなところでクラフトフェアは開催されているけれど、やはり松本は別格という感じ。 出展者も見にくる人も全国から集結しているので、知らない作家さん、お店との出逢いが楽しい。 そしてなにより、あがたの森という場所がすごくいい。 ざっとひとまわりしましたが、やはりわたしが気になるのは素材屋さん。 羊の毛など購入。 公園入り口には、重要文化財あがたの森文化会館(旧松本高等学校)があります。 大正時代の洋風木造建築で、図書館や講堂は今も使われています。 クラフトフェアだけ楽しむのは、もったいない!(声を大にして) 来年行かれる方は、ぜひぜひこちらも覗いてみてください。 図書館向かえの講堂では、信州大学繊維学部による羊毛、綿、絹などの天然繊維の展示が行われていました。 植物&動物→糸をつくるという文化は、今わたしの中でひじょうに気になっているテーマなので、興奮! いろんな繭玉がいちどうに。茶色や黄色いの買ってきました。 いつのまにか繭玉コレクション増えてます。 貴重?白ひょうたん小石丸は非売品。(ひょうちゃんみたいに顔を書きたくなる) 去年飼育したカイコさんにつづき、みどりの繭をつくる子も育ててみたいなあと思っていたのですが そんなわたしの思いを知ってか知らずか、なんと幼虫プレゼントコーナーが! 迷わず、ウスタビガとヤママユガの2種類をいただいてきました。(ただしアンケートに答えたひとだけ) うまく育てられるのだろうか。カイコさんと違ってこんどは“飛ぶ蛾”。コワイなあと思いつつ。 日本人は潔癖性だから真っ白い繭を好んで選別されていったとか、中国はひょうたん型よりまんまるの繭が好まれ選別されていったとか、糸の取り出しやすいかたちの話とか、そういう話も面白かった。 繭の話ってほんと面白いから、また図書館で本を探して読んでみよう。 そしてこちらは羊コーナー。 仔羊の剥製にクラ〜っ。尻尾ながっ! 尻尾があると不衛生になり病気になりやすくなるという理由から(人間の都合で)羊は小さいうちに尻尾を切られてしまいます。 尻尾は根元にゴムリングをはめ血の流れをとめることで自然にぽろっと取れるそうですが、昔は七輪で熱した断尾器でひと思いに切っていたそうです。 ダンピキ‥。おそろしい道具! |
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