■home

..
line_2.gif
6月30日 Mon 「ひさびさに遠くに出かけていました。」
















週末は旅に出かけていました。
岡山、そして神戸の旅です。
住んでいる所を離れて、どうしてもいちど頭ん中をクリアにしたくって。

猫密度が高そう、漂着物、横溝正史作品の舞台等の理由で最初に選んだのが真鍋島でした。
ふしぎな事件もミステリーもまったく無縁そうな長閑な島。拾いものは期待外れだったけれど、いい旅でした。
倉敷の古い町並み散策、ジーンズの町 児島、かつて北前船で栄えた港町 下津井、神戸の待歩き、移動しては歩き、休んではまたひたすら歩くで、最後の日はかなり足が鍛えられてきました。
お腹がものすごく空くのでご飯も美味しい、たのしい出逢いもあり、やはり旅はいいもんです。

旅の写真はまたUPします。

今日は電話とメールが忙しい日で (すみません、いいわけですね)あっという間に時間が過ぎてしまいました。
すみません、月夜のお店オープン、もう少しお待ちください!

line_2.gif
6月25日 Wed 「ありがとうございます。」



王冠の針山のお取り合わせ、ありがとうございます。
数がちょっと少なかったので、また作ります。
ひさびさに、月夜のお店でも受注制作を受付ますので(月曜日からの予定です)どうぞよろしくお願いいたします。



フグのこと、気持ちがだいぶ整理がついてきました。
優しいひとたちの言葉に助けられました。
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます


実はあれから、どうして‥と思えるような不思議な出来事が立て続けに起こりました。

昨日のことです。とある店の出入り口で、若いスズメの鳴き声がすぐ近くから聞こえてきたのです。
ひっきりなしに鳴いているので探してみたら、大きな植木鉢の奥に置かれたラティスの裏のほうで
巣立ちビナくらいの子が一匹ウロウロしていました。
自動ドアのとの間の狭いところで、チイチイ鳴いているのです。
なんでまたこんな所に‥
店先に置かれたCDラジカセからは大音量の音楽が流されていて、これじゃあ親鳥がヒナの声をキャッチできないんじゃないだろうかと居ても経ってもいられなくて。
お店の人に事情を話すと快く音楽を止めてくれました。
できることはそこまでです。
ケガしてそうとか、明らかに救助しなければ危ないという状況じゃない限り極力手を出さない、
それが野生動物への接し方です。
もしかしてそのまま親鳥に出逢えなくて死んでしまうんじゃないか、どこかに移動させたほうがいいんじゃないかとも思ったけれど、ぐっと堪えました。

そして、その帰り。家の近くの物置の下でスズメのヒナが一匹死んでいました。
巣立ち前の小さい小さい子でした。
発見がもう少し早かったら助けてあげられたかもしれません。
スコップを持ってきて裏庭に埋めました。

そして今日、車を運転中、突然ドンという衝撃がありました。
一瞬、子供が靴でも投げてあたったのかな、と思ったけれど周りには子供はいない‥
まさか、と思って車を止めてUターンしてみると、道路の真ん中に小さな塊が。
スズメでした。
悪い夢を見てるようでした。
目は閉じて、もう息はありません。
まだ身体は温かくて。
クチバシも黄色が残っていて、喉も頬も完全な黒ではない、ちょうどフグと同じくらいの若鳥でした。
かわいそうで、また涙が止まりません。
鳥が車に激突してくるなんて、もちろん初めてのことです。
持ち帰り、昨日と同じ裏庭に埋めました。


line_2.gif
6月24日 Tue 「crown pincushion」












line_2.gif
6月20日 Fri 「あるべきところへ」



フグ。

人が移動すればバタバタ飛んできて、いちいちくっついてくる。
気が向けばチュイと返事する。
返事もない、姿も見えないとなると、どこにいるのか不安になる。
慌てて探すと、机の上の物陰に隠れていたり、植木鉢の中からひょっこり姿を現す。
からだが茶色なので、椅子や机にも同化しやすくて、たまに見失う。

群れで生きてゆく動物の本能なのでしょう、家の中では人間のそばが安心するらしく、
ソファーに座ったり寝転んだりすれば必ず足の上に乗ったり顔の近くまですり寄ってくる。
甘えん坊、神経質、小心者、ちょっとした動作でびっくりして逃げていく。


手の中に入るのが好きで、自分から入ってくるくせに何が気にくわないのか、人の指を思いっきり噛む。
最初の頃は甘がみだったけれど、だんだん成長とともに嘴の力も強くなって、結構痛い。
痛いからあっちいってと向こうにやっても、懲りずに戻ってくる。

手の中にしばらく抱かれていた後は、ぴょんと飛び出し、必ず両翼を交互に広げて伸びをした。
羽づくろいも念入り。尾羽のほうから分泌される油でコーティングしているそうだ。

ヒナから若鳥へと成長しつつあるフグ。後ろ足で頭を掻いたあとにヨタッとずっこけるところなんかは、
まだまだあどけない。

所構わずフンなので、フグのお気に入りの場所にはみんな新聞紙。
新聞紙のカサカサした上で休むより、ふわふわの布地の上が好きなので、ちょっとしたスキマを見つけては布地の上にちゃっかり座り込む。 当然そこでもフン。

広い布地の上では、お得意のバタバタ妄想水浴び。シーツの海が大好き。
私の腿の上でもよくやっていた。
やはり、ハコフグっぽい。

鳥のからだは驚くほど軽い。
飛ぶためにはできるだけ軽い構造がいい。
骨は空洞に近く、オスはおちんちんもない。ミニマム設計らしい。
腕の上に乗ったウロコの足は、ほんわりと温かく、くすぐったく心地よい。


餌をもらう時に翼をプルプルプル小刻みに振るわせる。
成長とともにだんだん見られなくなってきたけれど、何度見てもいとおしい仕草だ。

あんまり可愛いから毎日頭にぶちゅーっとしていた。
される度にきょとんとしてたけど、ちゃんと愛情表現が伝わっていたのかはわからない。

フグのおかげで、外にいるスズメたちの行動もよく観察するようになった。
この時期はどこに行っても朝から夕方までスズメのさえずりが聞こえとてもにぎやかだ。
世界はスズメであふれていた。

親鳥にくっついてまわる巣立ちビナ。
親鳥はひっきりなしに餌探し。ヒナを誘導しながら何度も何度も餌を運んでいる。
遠くまで餌探しにいった親鳥をぼーっと佇んで待っている子、ひとり遊びに夢中になって草むらで適当に遊んでる子。
こんなに身近な鳥なのに、なんにも知らなかったスズメたちの姿。

巣立ちビナは1週間から10日程、親から餌をもらいながら社会勉強。生きる術を学ぶ。
そして強く生き残った子はいよいよ独り立ち、親鳥から離れ、若鳥で群れを作り生きてゆく。


フグは16日の朝、窓から飛んでいってしまった。
ベランダで虫を捕まえたので割り箸を取りにいくために窓をあけた瞬間、フグは台所のほうに勢いよく飛んでいきそのままUターン、 半分開いた窓にむかって一直線で飛んでいった。
あっという間の出来事だった。
えっと思ってフグの姿を目で追うけれど、そのまま小さく見えなくなってしまった。
慌てて眼鏡を取って、ベランダに出て探すけれど、どこにもいない。見えない。
フグは突然目の前からいなくなってしまった。

階段のはしっこで固まっていたフグ。
まだろくに飛べない、鳴きもしないヒナだった。
一ヶ月半一緒に暮らしてきた。
野生動物を可愛がりすぎてはいけない、いずれ野に帰すのだから。
それが一番だとはわかっていたし、いつも別れのことは頭にあった。
でも、できなかった。
もう少しそばにいたい、と毎日思っていた。


もしかして戻ってくるかもしれないと、ベランダでずっと待った。
飛んでいった方向の住宅街に何度も探しにいった。
フグは尾羽がまだ短いからすぐにわかる、背中の毛もぴょんとはねている。顔を見ればすぐにわかる。
餌はちゃんと取れているだろうか。仲間たちには受け入れてもらえるだろうか。
寝床はちゃんと見つかっただろうか。
スズメはあちこちにいるのに、フグの姿だけどうしても見つからなかった。次の日も次の日も。

フグのいない部屋は本当に静まりかえっている。
フグの気配が残るものは今でも片づけられない。
あの日の朝も手の中に抱いて、背中をなでていた。感触は今でも残っている。
涙がすぐ出てくるので人にも逢えない。
フグに逢うまでは寂しさなんか感じずに普通にたのしく暮らしてきたはずで、
また一ヶ月半前の生活に戻るだけの事なのに。

フグはあるべきところに戻っていったのだ。
それをどうして喜んであげないのか、本当にダメ人間だ。

フグはきっとそう遠くはない所で元気に暮らしているはず。
今は少しずつそう思えるようになってきた。
なんでも物事は変化してゆく。
フグはすっかり成長していた。上手に飛べるようになっていたし、好奇心も日に日に強くなっていた。
遠くまで飛んでいける力もついていたのだ。

あるべきところへ戻っただけ。
自由に飛び回れる世界へ戻っていっただけなのだ。









































































line_2.gif
6月13日 Fri 「なんでもビンにいれる」







フグの餌皿と水飲みのカップ。そしてヒエとかアワなどのミックスシードをいれた瓶。
ミックスシードは必ず緑色の粒から食べて(好きなもの順に選んでいるみたい)
最後はあまり好きじゃないと思われるまるい黄色い粒を残す。(硬いから?)

最初の頃は2時間おきくらいにピーピー鳴くので忙しかったけど、今はだいぶ食欲も落ちついてきて
ミルワームも1度に5匹くらい、それを1日5〜6回程度。野菜も少々。
近頃は、本当に好奇心旺盛で、人がご飯を食べていると物欲しげにツツツと近づいてきます。
行動範囲は徐々に広がり、よって掃除範囲もどんどん広くなる‥






瓶好きなので、つい台所にもいろいろ並べてしまいます。
今日はブルーベリーを買ってきて酢漬けに。
黒酢と氷砂糖と合わせて、毎日かき混ぜて1週間待つだけ。サワードリンクというものです。


ボケてほとんど何かわかりませんが、一番右が葉生姜の甘酢漬け。この時期ならでは。
その隣が、一ヶ月前くらいにファーストトマトで作ったジャム。これ美味しかったです。
そして一番左がジャーマンカモミールの花。
お茶や入浴剤としても使えますが、化粧水がかんたんに作れるそうなので、試してみます。
line_2.gif
6月10日 Tue 「謎の木の実」







東京の旅は“美味しいものばかりひたすら食べていた旅”でした。
土曜日は、大尊敬の方のお家を訪問!
珍しいものたち、ふわふわの同居人、美味しい手料理、何から何までほんとうに至福のひととき。
あーなんて幸せなんだろう。 満腹、感激の3日間でした。

旅に出ると、仕事のこと、家の中のこと、あの人は何してるだろうとか、いろいろ考えてしまいます。
日常から距離をおくと、あれもこれもできるような気がしてくるから不思議。


ところで先日、花屋で謎の木の実を発見しました。
触った感触は木の実。かなり堅いのです。しかし、木の実だとしたらつなぎ目はどこだろう。
かたちはきのこっぽいが。乾燥トリュフってこんなに堅いのかなあ。
白いのは漂白されたもので、茶色がナチュラルとのこと。

手前の白いのは、きのこの傘の裏のヒダそっくり。サンゴなのに、きのこっぽい。
サンゴみたいなきのこもあるし、もう何が何だか。






最近は土踏まずのあたりのスキマに忍び込んできます。(足のドアップ、失礼!)
草履の感触も気持ちいいようです。


昨日はじめて外でチュイチュイ鳴いている子スズメを確認しました。
身体はまるっこいし、クチバシの黄色み、しきりに鳴き続ける声ですぐにわかりました。
しばらく見ていると、親鳥も近くに寄ってきました。
雨宿りの場所を探しているのか、親鳥に先導されながら木の茂みに入っていきました。
飛び方はもちろん、餌の取り方、危険を察知する力、厳しい自然で生きていく術を身につけているようです。
この子は巣から落ちたり、カラスやネコに襲われたりすることもなく、立派にここまで育ってきたんだよなあ。
そう思うと、良かった良かったと思わず涙ぐみそうになります。
フグに逢う前にはそんなこと考えたこともなかったのに。
line_2.gif
6月5日 Thu 「久々に東京に行ってきます!」







明日から、2泊3日で東京に行ってきます。
久々に御会いする方や、はじめて御会いする方、いろんな出逢いがほんとに楽しみ。
今は、いろんな人からパワーをいただく時期なのです。
1年のうち、何度かそういう周期がやってくる気がします。
いただいたぶんは、自分も人に同じだけ与える、というのが理想です。

東京はいろんなものがひしめきあう底知れぬジャングル‥で、行きたい所がありすぎて困ってしまいますが、
今回は滞在期間が長いので少し欲張っていろんな所に行ってみるつもり。

日頃移動は車ばかりの歩かない生活をしているので (田舎に住むひとの足は車ですから)
東京に行くと「今日は歩いたー!」って心地良い疲労感、充実感が得られるのでいいです。


ウニの上に乗るフグ。1ヶ月前の顔です。

line_2.gif
6月3日 Mon 「遅播き」







ほんとうは5月中に播くのがいいそうですが、もたもたしてるうちに梅雨入りしてしまいました。

種のまわりには、ふわっふわの綿毛(フグのお腹の羽毛のよう)がついています。
それを取り除いて水に浸したあと、水はけのいい土に播きます。
うまく結実までいくでしょうか。
綿は、みどりはもちろん、白もベージュも育てたことはありません。
1本くらいうまく育ってくれますように。
みどりのコットンボールができたら、めちゃめちゃ嬉しい。

コケの入荷が未定で苔玉も苔盆も今作れない状況です。
欲しいと言ってくださっている方にもお待ちいただいている状況です。
とにかく、材料の調達が不安定でなんとかしたいなあといつも思っています。





視界からいなくなったかと思えば、なにやら、みどりの中をごそごそ。

植物とか土とかやっぱり気持ちいいようです。
右の鉢のシダの葉は食糧難の時食べているようで、葉っぱがどんどん減っていきます。
気が向いた時だけですが、「フグー」と呼ぶと「チュイッ」と返事します。

来客があるので、おとといの晩から昨日の夕方まで、はじめて鳥かごに入ってもらう。
それが、かなりストレスだったようで‥。夜以外、ずーっとあばれまくっていました。
このままじゃ、円形脱毛症にでもできるんじゃないか‥と心配するほどの動揺ぶり。

かごから出るやいなや、すっかり安心した様子で頭の上を旋回したり、ソファーに座ると肩に乗ってきたり
手の中や足の間に潜り込んだりして、甘えてきた。
余程寂しかったのでしょう。

フグを保護してから一ヶ月が経ちました。


line_02.gif

■home ■前の月

Copyright 2000-2008 by manako. All right reserved.